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Twitterというメディアの特性

最近、Twitterがホットである。

なぜ、ホットなのかというと、このメディアが初期のインターネットに非常に近い感覚だからである。

日本でインターネットが導入され始めたころ、1992年頃だったか、NiftyやCompuserveのようなパソコン通信経由でTelnetを起動しそこからインターネットにアクセスしていた。

Telnet経由でNASAのコンピュターなどにアクセスしていた頃が懐かしい。

その頃は、Internetというわけのわからないものを協力してお互いに学習しようという風潮が強く、ちょっとしたMLなどでインターネットに関しての討論会や集まりなど企画すると、あっという間に20-30名の見ず知らずの人々が集うことができた。

互いに顔は知らないが、Internetというものに皆同じ興味関心をもっていたことである。

Twitterの今も同じような「のり」で、だれかが、Twitterに関して議論しようとつぶやくと、それこそ2~3日の告知で数十名が集まるというような現象が昨年末からかなり頻繁に起きるようになってきている。

昨年からのTwitterユーザーは、イノベーターというカテゴリーで、今年に入ってからアーリーアダプター化しつつあるという印象をうける。

今週の週刊ダイアモンドでTwitter特集をすると聞いているので、そうなると、一気にアーリーマジョリティーへすすむのではないか。

もう一つ、このTwitterというメディアの特性は、その個人の本質がもろに出てしまうということである。BlogやWEBサイトよりも、短い時間軸で動いているので書き込んでいるユーザーの本音・本質がでてしまうということである。

Blogは、いろいろと推敲して書くことができる、しかしTwitterは脊髄反射的に書きこむので、嘘はかけない。WEBやBlogにくらべて、きわめて嘘をつけないメディアなのだ。

enmono社では、この嘘のつけないメディアとしてのTwitterを極めて重要視しており、enmonoサポーターのつぶやきも、いずれenmonoサポーターページから閲覧できるようになる予定である。このtwitter情報をたよりに、サポーターのある程度の質も判断していただけるようにしていきたいと考えている。

仕事においても、最初だけお付き合いしただけでは、その人間の本質は見えず、長い時間軸で、その人間のちょっとした発言、行動などの端々から、その人間の信頼度を判断することが多い。Twitterもそれと同じように考えられる。

最近はものづくりに携わるかたも、少しづつTwitterに参加してくるようになった。このTwitterというメディアを上手に利用して、ものづくりのネットワークを広げて行きたい。

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